唐辛子の栄養と健康効果

唐辛子のいろいろな用途

 

 

唐辛子の特徴はあの独特のピリピリする強い刺激です。これには体を温める働きがあるということで、昔からいろいろな千恵が生み出されていました。

 

 

昔から民間療法として行われていたのが、足が冷たい時に靴の中に唐辛子を入れて保温するという方法です。布に唐辛子をくるんで爪先に入れておくと、その部分の血行が促進され、しもやけなどの予防になりますし、それを腹巻の中に入れておけば、カイロの代用品にもなります。

 

 

全身の血行を促進して、冷え症、肩こりなどを治すのにも役立ちます。それは「とうがらし湯」が便利で、これに入るのが一番効果的です。唐辛子は5~10個を刻み、それを布袋に入れて風呂の中に漬ければOKです。このお湯にゆっくりとつかると、本当に体の芯が温まります。ただし皮膚の弱い人は量を少なめにした方がいいでしょう。

 

 

手足のしもやけ、あかぎれ、ひびなどで悩んでいる人は「とうがらし湯」を洗面器でつくるのもお勧めです。最初に熱湯を注いて唐辛子を数個刻んで入れ、すこし煮出します。しばらくしてお湯が適温になったら、手、足を浸ししてください。就寝前に毎日5分程度これを行うだけで、症状がどんどん改善されます。足が冷えて、夜寝つけない人にもこれはお勧めの方法です。

 

 

また唐辛子は薬用ということで、そのエキスが温湿布剤に配合されて、筋肉痛、凍傷、養毛などにも使われています。防虫・抗菌効果もあります。これは古くから知られており、ひな人形、五月人形などの物品保存にも使用されていました。更には、ある種の細菌の増殖抑制にも効果もあるらしいと近年の研究で解明されてきているようです。